7189/A
2004.11.20

種類
メモ

7189EL84/6BQ5の改良球として1959年頃米国で生まれました。EIA名登録はおそらく米国Amperexと思われます。民生用のアルファベット混じりの名称でなく数字管ですが,高信頼管ではなく一般の産業用として登録されています。EL84/6BQ5と比べると同じ設計中心最大定格で,Ebmaxだけ400Vに引き上げられました。シングル出力時は全く同じ性能ですが,プッシュプル時には出力が17Wから24Wに増加します。米国AMPEREX19604月にはSCOTT40Wアンプ,また8月にはPACO40Wアンプとともに広告を載せています。片チャンネル20WAmperexでは7189はプッシュプルで20Wと紹介しています。一木氏のマニュアルのシングルで6.7Wという数字は誤植です。

欧州名は存在せず,作られなかったようです。1960年には松下により国産化されました。(カラーブレテンNo.80の写真は196010月製)。東芝は1962年に,NEC1963年に製造を開始しました。

7189A7189の改良球として1961年頃米国で生まれました。EIA名登録はおそらく米国GEと思われます。まずGEpp出力時のスクリーン損失が出力最大時よりも前にピークを迎える図を公表しています。一般の産業用7189の改造として登録されています。7189と比べると設計最大方式の規格に変わりましたが,変更点はEsg300Vから360V(設計中心換算)に引き上げただけです。プッシュプル出力は718924W26Wに増加しただけですが,目的は当時流行のウルトラリニア動作,Eb375Vを可能にすることにあったようです。出力は16.5Wでした。

1961年末には日立が国産化し,次いで東芝が1963年に製造しています。欧州名は存在せず,作られなかったようです。しかし,欧州では別のルーツを持つ同族管E84L7189Aよりも早い時期に誕生しており,またEL84の高信頼管7320も欧州で生まれ米国にEIA名登録されています。

サンプル

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