6/8R-B11
2004.11.20

種類
メモ

トランス付きTVの垂直偏向出力管。東芝。1959年。6.3V管の他に600mAシリーズの8R-B11もある。オーディオ管の動作例も知られている。

原型は米国8EM5あたりと思われる。TV垂直偏向出力用のビーム管は,初期頃6V6-GTMT化したMT7pin6AQ5系が使われたが出力や耐圧が問題になり,パービアンスや耐圧を改良したMT9pin6CZ5系,さらにヒータを強化しパービアンスや直線性を改善した8EM5が誕生した。日本の6/8R-B11はこの8EM5の類似球で,8EM5に比較するとパービアンスはやや高く,電力感度が50%upしたものである。電極構造は8EM5に似ている。いずれの球も肩特性は古典的な6V6-GTの延長線上にあり,6/8R-B11はその頂点に立つ球である。その後の高パービアンス球とは異なる。

 東芝のモデルでは初期の頃プレートには光沢のある黒化金属色板であったが,後にアルミ被覆灰プレートになった。ヒータはコイルである。

(その後)

東芝は8EM5の生産より先に本球を生産販売し,数年後に8ME5の生産販売に参入した。他にNECTENなどで生産された。600mA8R-B11は他の球の出現により19631965年頃比較的早く保守品になったが,6.3V系の6R-B11はオーディオ用途にも活用されたため,60年代後半まで生産され比較的最近までストックがあった。

サンプル

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