6D-HH10???(ご参考)
2006.6.25
種類
用途 ※ここで掲載しているる真空管は6D-HH10ではありませんが、元箱に手書きながら6D-HH10の文字があること。そして真空管としてユニークな電極構造(接続)によりご紹介することとしました。

以下は、この真空管に寄せられた情報です。(提供元は公開できません。ご了解ください)

@6D-HH10はおそらく発売していないと思っています。開発したけれど,登録もしたけれど,何故か方針変更して?シールドケース付きで再測定し,登録しなおし,発売に漕ぎ着けたという感じです。
6D-HH10は東芝レビューに写真だけがでています。
シールド付き版の完成後の論文にはシールドケースなしの版があったなどとは触れていません。

A6D-HH10はサンプル出荷前に廃止されたようですが、サンヨーや富士電機等大口顧客にはエンジニアリングサンプルが出たようです。開発後,サンプルをユーザーに配付してその感触を探るというのは当時やられていたはずです。そのときのサンプルかもしれませんね。

B廃番になった理由は、足ピンが細く、実装時に使用していないソケットにさす場合、曲がったり折れたりする
事故が多発し、またまた挿入後も曲がりや抜けが発生しやすかったため、改良を迫られたからだそうです。
実際の製品6D-HH12,13はシールド管に入れピンより長いシールドガイドにより位置及び垂直が
確保できるように対策されました。

C写真の球はトップグリッドとなっていますが6D-HH10はトップ接続はありません。
また、ゲッター形状ですが、トップ接続の不定容量を増やさないため、飛ばさないゲッタ(深い皿型)は主にヨーロッパ球で用いられたタイプで当時の東芝では採用した球はないようです。それにしても双三極のサブミニで片方ののグリッドがトップに出ている球は、普通ではないですね。ざっと見ただけですがGEのマニュアルにはないようですが、ヨーロッパ(東欧?)かシルバニアなどの試作管か?・・・解りません。

D両ユニット間にシールドがありますが、周波数変換用の6D-HH10は出力容量を減らすためシールドはありません。それと、ピンの太さとメッキが違うように思います(当時は直接はんだ付け用の長い足を切っているため)。

ESub-MTステムの厚さがやや薄く、バルブとの接続部の状況、上部封止部及びバルブの肩の丸みも東芝製とは違うように思います。プレートの穴は東芝が四角なのに,これは丸,実はTENが丸です。手許の3D-HH12 9B(アルミ筒シールドで多分1969年製)がそれです。

F管壁に印刷されているCEIは商社名(KT-88などで有名な)の可能性があります

G足ピンの接続はなんと6D-HH12と同じです。シールドはカソード接続です。 が、な・なんとグリッドはトップも含め3つの端子が 1つに接続されていました。つまり単三極管?になっています。 テスターでも確認しました。 しかしカソードとプレートは別で並列になっていません。
まったく理解に苦しむ構造です。驚きました。
この接続に相当する球はまだ見つかっていません。


サンプル

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