17EW8 2004.11.20 |
種類 | |
メモ |
HCC85/17EW8(米国EIA名)のうち,すくなくとも17EW8は1958年頃現れた球で,FMラジオ用150mA系のチューナー管であり,ECC85/6AQ8一族なのだが,何故かEIA登録の時に17AQ8ではなく別名となった。東芝の資料では全くの同族であり,松下の資料ではTVの混合発振用に改良を加えた300mA系のPCC85/9AQ8と同族とある。この松下の場合はgmは原型のECC85/6AQ8とほぼ同じだが,ゼロバイアス電流が20%程度大きく増幅率muが15%以上小さい。この両者の違いは米国流規格と欧州流規格の違いから来ているのかもしれない。ヒータは同じ電力であっても発熱効率が電圧によって異なる。米国流ではヒーター電力が同じ同族管は同じ電気的特性を持つようにエージングの際にエミッションを調整するのに対して,欧州流では同じ電気的特性を持つようにヒーター規格を定めるのである。したがって,欧州系で同じヒータ電力の場合にはエミッションが異なりヒーター電圧が高いとゼロ・バイアス電流も大きくなる。したがって松下系のHCC85/17EW8は,発振電力が大きく取れ,その分低い+B供給電圧でも動作できるはずである。ともあれ,HCC85/17EW8は,いずれにしても簡易型のトランスレスFMラジオに多用された。 国内では17EW8は東芝1958年,松下1959年,NEC1960年,日立1961年?,に製造した。
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